一軒家の建て替え費用|実家はリフォームとどちらが得なのか
築年数が経ってきた実家を壊して建て替えるかリフォームして住み続けるか、悩ましい問題ですよね?それぞれにメリットとデメリットがあり、家族構成やライフスタイルによってもどちらがおすすめかは変わってきます。
そこで今回は、実家の建て替えをリフォームとの比較も含めて詳しく見ていきましょう。リフォーム・新築両方に対応するハウジング重兵衛グループとして、公平な立場から比較していきます。
目次
■土地あり建て替えの全国費用相場
■一軒家の建て替えにかかる諸費用
■建て替え費用を安く抑えるコツ
■リフォームと建て替えどちらが安い?
■建て替えの時期はいつがベスト?
■建て替えは自由度の高い工務店に依頼すべき
■土地あり建て替えの全国費用相場
まずは全国で建て替えをした方のデータから、どれくらいの費用が掛かるのか見てみましょう。国土交通省が令和元年度付けで調査した注文住宅のデータから、建て替えに関する部分を参照してみます。
参照:国土交通省
・建て替えの割合は13.4%
国土交通省が令和元年に実施した調査によると、注文住宅のうち建て替えの割合は全国平均で13.4%、首都圏・近畿・中京の3大都市圏では18.9%でした。土地価格の高い都市部に近いほど、新規取得ではなく建て替えを選んでいる方が多いようですね。
・建て替え費用の全国平均は3,555万円
同じ調査によると、令和元年に建て替えした方の費用の全国平均は3,555万円でした。土地を購入した方の平均費用は3,183万円と差があり、土地の費用がない分建物にお金をかけている人が多いことがわかります。
■一軒家の建て替えにかかる諸費用
建て替えにかかる費用は、建物の材料と工賃だけではありません。事前準備や関係する諸費用があり、こうした費用は住宅ローンに含められないケースもあります。知らずに進めると慌てることになりますので、あらかじめどんな費用が発生するか把握しておきましょう。
・解体処分
新しい家を建てる前に今の住まいを解体・撤去する費用が掛かります。現場で使う重機のリース費・作業費・廃材処分費などのほかに、解体前の申請など各種の手続きも必要となります。一軒家には木材や鉄などさまざまな建材が使用されており、リサイクル法によって正しく分別する必要もあります。床面積80㎡以上の建物を解体する場合は事前申請が必要など、業者に頼まないといけない申請費用も少なくありません。
費用の目安としては、30坪の一軒家で100~150万円前後が相場です。
・仮住まい/引っ越し
解体が始まってから引き渡しまでの期間は他の場所に仮住まいを探さなければいけません。引っ越しや毎月の家賃も、建て替えの付帯費用として準備する必要があります。状況にもよりますが建て替え期間は6か月から1年間、2階の引っ越し費用が掛かります。
近場への4人家族の引っ越し相場は約10万円、地域にもよりますが仮住まいの家賃は6~10万円といったところです。仮住まいと引っ越し費用で総額60~100万円前後はかかると考えておきましょう。
・地鎮祭/上棟式
一度更地にして新しい建物を建てる前に、工事中や住み始めてからの安全を祈願する地鎮祭や上棟式にも費用が掛かります。最近は省略する方も少なくありませんが、実家の場合親世代の要望などもあり実施する方の方が多い傾向があります。
地鎮祭は地元の神社に依頼するのが基本で、神主さんの出張費やお供え物などの費用で5万円前後が相場です。
上棟式は新築のお披露目と大工さんを労うセレモニーのことで、お酒や果物といったお供え物や大工さんへのご祝儀を用意します。参加する人数にもよりますが、10万円前後が相場となっています。
・登記手続きなど諸費用
建て直しに関する役所への届け出や税金・印紙代などさまざまな諸費用が発生します。自治体や建物の大きさによっても変わってきますが、費用目安は建物価格の5~10%程度が目安と言われています。仮に3000万円の建物を建てるなら、150~300万円前後の諸費用が掛かるということです。
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■建て替え費用を安く抑えるコツ
本体価格以外にも諸経費がかかる建て替えでは、なるべく費用を抑えたいのが正直なところ。費用を安く抑えるコツをご紹介します。
・なるべくシンプルな間取りにする
設備や建材のグレードを落とさず費用を抑えるためには、間取りやデザインをシンプルにするのが有効です。凹凸や飾りが多い間取りと比べて、材料や工事費を削減して費用を抑えられます。シンプルな間取りは建築コストの削減にも有効ですが、メンテナンスなどのランニングコスト削減効果も。凹凸が少ないとヒビによる雨漏れなどのトラブル軽減にもつながります。
・大手のハウスメーカーを避ける
全国にモデルハウスを構える大手ハウスメーカーは、事業の維持費とテレビCMなどの広告費がかかっているためどうしても割高になってしまいます。有名な俳優や広告代理店の起用による出演料・手数料が1軒ごとの建築費用に載ってしまうのは避けられません。
建て替えの費用を抑えるのであれば、ある程度地元密着タイプの工務店の方が有利です。口コミや看板など地元ならではの宣伝活動はコストの割合が低いため、建築費用おける諸経費の割合を少なくすることができます。ファンズライフホームは地元の千葉と茨城エリアに密着した活動で、リーズナブルで性能の良い住まいを提供しています。
■リフォームと建て替えどちらが安い?
実家の建て替えを考えるとき、比較に挙がるのは全面リフォームです。費用面や使い勝手を考えてどちらが良いのかは、決断する前に知っておきたいところですよね。
住まいの大きさや状況によっても変わりますが、建て替えと全面リフォームならリフォームの方が費用は抑えやすいです。ただし、リフォームで新築同様の性能にするためには耐震補強や断熱などの工事が必要になることもあり、状況次第ではリフォームの方が高くなることもあり得ます。
もし正確に比較検討するなら、リフォームと建て替え両方の見積もりを出さなければいけません。ファンズライフホームは1899年創業のハウジング重兵衛を母体とし、グループとして全面リフォームにも対応しています。リフォーム業者と新築業者両方の立場だからこそできる、公平な比較アドバイスができますので、お悩みの方もぜひご相談ください。
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■建て替えの時期はいつがベスト?
実家を建て変えるベストなタイミングは家族それぞれで違いますが、良い時期を見つけるための考え方を3つご紹介します。
・住宅ローンの期間と合わせて考える
建て替えを検討する場合は、今のお住まいの住宅ローン残債と新しい住まいのローンの兼ね合いが大切です。
過去に支払いの滞納などがなくても、ローンの残高が多いと建て替えローンの審査は通りにくくなります。借り換えなどで審査が通ったとしても、支払総額が増えることには変わりませんので、無理のない返済計画が重要です。建て替えのタイミングとしては、今のローンが終わる前後の時期が検討しやすいでしょう。
・築年数は30~40年が目安
多くの戸建て住宅は、住宅ローンが組まれることが多い30~40年住むことを前提として設計されています。外壁塗装などのメンテナンスは約10年ごとに必要ですが、30年前後になってくると水道管などの大掛かりなメンテナンスが必要となってきます。続けて住み続けるためには費用をかけた大規模リフォームが必要となるため、建て替えを検討する方が多いタイミングです。
・家族の人数やライフスタイルの変化
出産や巣立ちによる家族人数の変化、年齢によるライフスタイルの変化なども建て替えの良いタイミングです。親から相続した実家で子供が成長し部屋数が足りなくなったタイミングや、2世帯化のタイミングは建て替えを検討すべきです。
就職や進学でお子さんが巣立ち、夫婦二人暮らしとなったタイミングで建て替える方も多いです。広すぎる間取りは掃除や維持が大変ですし、余計な固定資産税を払い続けることにもなります。コンパクトな間取りは生活動線が短く、快適な暮らしにもつながります。
■建て替えは自由度の高い工務店に依頼すべき
実家の建て替えを検討する際に一番重視する点は、自由なプランで建てられるかどうかという点です。すでに住んでいる家を建て変える場合、初めて建てるよりも目が肥えているため、細かい部分まで作りこまないと不満を感じるケースが少なくありません。
長く住んでいるうちに「洗面所が狭い」「洗濯機から物干しが遠い」など細かい不満が見えてくるものです。こうした不満ポイントをしっかり解消するためには、自由な間取りづくりでないと対応できません。既存の間取りパターンから選ぶような建て方では、せっかくの新築でまた同じ不満を抱えることになります。
ファンズライフホームは、価格を抑えつつ自由なプラン作りで建て替えの不満解消もしっかりサポートいたします。今のお住まいの不満や悩みなども一緒に解決していきましょう。
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■まとめ:千葉・茨城の実家建て替えはファンズライフホームへ
実家の建て替えは費用面やリフォームとの比較検討など、悩みどころがたくさん。だからこそ、リフォームと新築を公平な立場から比較できるファンズライフホームにぜひご相談ください。
リフォームのハウジング重兵衛・増改築と全面リノベーションに対応するりのべぇもございますので、お施主様のライフスタイルに合わせた最適なプランが見つかります。実家を建て直すか、リフォームするかなど悩んでいる方もお気軽にご相談ください。
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ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
新築を中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター