二世帯住宅の悩みは間取りの工夫で解消|両親と暮らす千葉県の実例
両親と一緒に暮らす2世帯住宅はメリットがたくさんですが、細かい悩みが出やすいライフスタイルでもあります。それぞれの生活サイクルなども考え、間取りの工夫で暮らしやすい2世帯住宅を目指しましょう。
今回は、2世帯住宅の考え方や実際の施工事例をご紹介します。ご実家の建て替えや高齢の両親との同居を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
■令和時代で考えるべき両親との暮らし
■実家があるなら二世帯住宅メリットは大きい
■二世帯住宅でよくある悩みと間取りの対策
■千葉県のアイデア2世帯住宅実例
■令和時代で考えるべき両親との暮らし
平成から新しい年号に変わって以降、私たちの生活を取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。令和時代は、世の中の状況も踏まえて両親との暮らしを改めて考える必要があります。
・少子高齢化はさらに進行する
現在の日本は少子高齢化が進みすでに人口減少期に突入していますが、ピークはまだ訪れていません。
約50年後までに、65歳以上人口はほぼ横ばいで推移する一方で、20歳から64歳の人口は大幅に減少し、高齢化率は10%程度上昇することが見込まれています。
上記のように今後50年以上にわたって高齢化が進むという推計もあり、介護や年金などの問題はますます加速していくことが考えられます。現在高齢者の増加に伴い介護サービスに参入する企業も増えていますが、すでに現場では人手不足という声も少なくありません。
少子高齢化によって介護不足の問題はさらに進行すると考えられるため、これから高齢を迎える家族がいる場合、二世帯同居も視野に入れる必要があるかもしれません。
・「介護破産」も増えている
増え続ける高齢者の影響もあり、2000年に1割負担だった介護保険は2015年に2割、2018年には3割まで引き上げられています。自己負担額が増えたことにより「介護破産」に至ってしまう人も増えています。
こうした背景を考えると、費用が高く入居待ちが続く老人ホームの利用は、今後現実的ではなくなっていくかもしれません。二世帯で暮らし、両親が高齢化したら在宅介護やデイサービスをうまく活用する方法も模索すべきでしょう。
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■実家があるなら二世帯住宅のメリットは大きい
二世帯住宅を検討する際、費用面が気になるという方も少なくありません。広い土地や建物は当然一般的な戸建てより費用が掛かるため、土地から探して新しく建てるのは負担が大きく感じますよね。
しかし、実家があり建て直しを検討できるなら、2世帯住宅を選ぶメリットは大きいです。
・土地代が浮いて自由に建てられる
新築費用の内訳として土地代は少なくありませんが、実家を建て替えるならその分の費用が浮くのは大きなメリットです。市街地など土地価格が高いエリアなら浮く費用も大きいため、その分建物にお金をかけて自由な家づくりができます。
結果的に余裕のある間取りにしやすく、2世帯住宅の不満解消につながるメリットもあります。設備や建材のグレードアップに費用を回して、使いやすくおしゃれな住まいにできる点も大きな魅力と言えるでしょう。
・知っている土地で安心な暮らし
年齢を重ねて体力や精神力が落ちてくると、環境の変化に弱くなる方も少なくありません。長年住んだ実家を建て直して二世帯にすることは、ご両親にとって安心できる土地での安らかな暮らしにつながります。
周り近所との関係性ができ上っているため、新しい土地で住民トラブルに悩まされるリスクがないのもメリットの一つ。
慣れ親しんだ土地なら気軽にお散歩をすることもできるため、元気な老後生活にもつながります。
ファンズライフホームは新築だけでなく、ご実家の建て直しにも対応しています。費用や段取りなどの疑問にもお答えいたしますので、軽い相談などもぜひお声かけください。
■二世帯住宅でよくある悩みと間取りの対策
2世帯住宅は悩みや不満が出やすいイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。確かに実際に2世帯住宅を建てた方の悩みを見聞きすることはありますが、事前の対策で防ぐことができます。よくある悩みポイントと対策をセットで解説します。
・部屋が狭い
血のつながった親子とはいえ、2つの家族が一つの家で暮らす2世帯住宅では、狭さを感じるケースも少なくないようです。家族が2つになっても家の大きさを2倍にするのは難しいですから、2世帯住宅では特に多い悩みといえるでしょう。
【対策】⇒効率的な間取りを考える
敷地や予算の問題で床面積を増やせない場合、間取りの工夫で床面積を節約し、居住空間を確保する対策が有効です。
例えば屋根裏や床下、階段下などのデッドスペースを収納に活用すれば、その分お部屋を広くとることができます。最近主流の広いリビング中心の間取りなら廊下を省略できますし、動線も良くなって効率の良い暮らしにもつながります。
間取りが厳しいケースでも何かをあきらめるのではなく、効率の良い間取りで全体のバランスを整えましょう。
・ライフスタイルが合わない
就寝時間や食事・家事の習慣など、ライフスタイルのズレによるストレスを感じるケースも多いです。一つひとつは細かいことでも、毎日積み重なることで大きな悩みに発展することも少なくありません。嫁姑問題のように、義理の親子間だとさらにストレスにつながりやすくなります。
【対策】⇒完全分離や部分共有を検討
一つ屋根の下で長く暮らしていく2世帯住宅では、計画を立てる時点でお互いのライフスタイルを確認し、どの部分を共有しプライバシーを保つのか考える必要があります。
予算面を考えると玄関や水回りを共有するメリットは大きいですが、使い方のズレが大きいとストレスになってしまいます。
段差や手すりの有無など、必要な設備の性能も異なりますので、なるべく具体的にシミュレーションし、場合によっては部分共有や完全分離の間取りも検討しましょう。
・好みのデザインテイストが違う
世代の差によるデザインの好みは大きく、親子で理想のデザインテイストが違うため、どちらかが妥協するケースも少なくありません。和と洋など理想とかけ離れたデザインだと、毎日我が家を眺めるのがストレスになってしまうケースも。
【対策】⇒違和感のない複合デザインを考える
スタイリッシュなモダンスタイルと純和風など、一見正反対のデザインテイストも、工夫次第で違和感なく仕上げることも可能です。親子でデザインの意見がまとまらないときは、中間地点を探してうまく着地させると不満が出づらくなります。ファンズライフホームの注文住宅は自由なデザインテイストで様々なご要望に対応しますので、2世帯住宅のデザインもお任せください。
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■千葉県のアイデア2世帯住宅実例
最後に、私たちファンズライフホームが千葉県でお手伝いした2世帯住宅の実例を2軒ご紹介します。2世帯住宅の間取りは家族に合わせて細かくつくり上げていくものですが、デザインや間取りの工夫など参考にしてみて下さい。
【事例1】千葉県成田市
- 延べ床面積:52.99坪
- 家族構成:ご夫婦+お子様2人+ご両親
スタイリッシュなブルーの外壁にウッド調のバルコニーなど、複数のテイストを複合したおしゃれな外観です。
内装は無垢の木を基本としながら、和室・洋室どちらにもマッチする自然なデザインに仕上げています。壁に木を使ったこだわりのユニットバスは、毎日の疲れを癒して家族のコミュニケーションも生まれそう。
可動式のはしごで上り下りするロフト空間で、デッドスペースを有効活用しているのもゆとりある間取りの工夫です。
【事例2】千葉県香取市
- 延べ床面積:41.79坪
- 家族構成:ご夫婦+お子様1人+お母さま
もともと建っていた実家の隣に新築を建て、つなげて一軒に仕上げた2世帯住宅事例です。敷地に余裕があれば、居住スペースとお互いのプライベート感を確保できるアイデアといえるでしょう。
既存の家と新築をつなぐのは、ただ新築を建てるより高度な技術が求められます。ファンズライフホームは、創業100年以上の歴史に基づく高度な技術で、こうした特殊なケースにも柔軟にご対応いたします。
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■まとめ:2世帯住宅は確かな技術とアドバイスができる工務店で
今回は2世帯住宅の考え方についてご紹介してきました。ご両親がお元気な方も、これから訪れる少子高齢化社会を見据えて2世帯住宅の可能性を模索することは無駄になりません。特に1戸建てのご実家がある方は、2世帯住宅を選ぶメリットも大きいためぜひ検討してみてください。
家族のライフスタイルに細かく合わせる必要がある2世帯住宅は、工務店の技術力・提案力に注目して選びましょう。ファンズライフホームは千葉県でグループ創業100年以上の歴史を持ち、経験に基づいた的確な提案でサポートいたします。グループ全体で建て替え・リフォーム・新築すべて対応しておりますので、ひいき目なしにそれぞれの選択肢も比較できますよ。お気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
新築を中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター