新築一戸建てを一括払いで購入したときのメリットデメリットを解説!
新築一戸建てを購入する際、気になるのは費用…さらに言うとローンですよね。
ローンは銀行やカード会社から助けてもらう融資、つまり借金なので、あまり良いイメージを持っていない人も中にはいます。
では、新築を一括払いすればローンとは無縁ですし、その方がいいのでは?と思いますよね。 しかし、一括払いはメリットもありますがデメリットもあります。今回は一括払いにした場合のメリットデメリットをご紹介します。
一括払いのメリット
当り前ですが、家を購入する際は8割以上の家庭で住宅ローンを組んでいます。しかし、2割程度の人はローンを組まずに一括払いをしています。
一括購入をした場合のメリットをいくつかご紹介します。
・金利を支払わなくてもいい
金利はローンを組むときに出てくるものなので、一括払いをした場合は金利と言うものは無縁になります。
さらに、ローンを組む際には保証料や融資の手数料などいろいろとかかるため、3,000万円級の家で35%ローンを組んだ場合で金利を1%とすると、一括払いより約500万円も多く支払わないといけなくなります。
500万円あれば良い車も変えてしまうくらいですので、これは大きなメリットと言えます。
・審査が不要
一括で購入するという事は、単純に商品をレジに通して購入するのと一緒です。
そのため銀行やローンの審査が不要になり、余計な時間や労力が減ります。
・団体信用生命保険料が不要
住宅ローンを組む際に、団体信用生命保険(団信と呼ばれます)の加入が条件となるケースもあります。金融機関が住宅ローンをしっかり回収するため、万が一のことがあっても残りのローン残債が保険料として支払われるこの制度は非常に大切です。 しかし、団信に加入することが条件となると、保険料が必要となりますが、一括払いの場合加入が不要なので、保険料がいりません。
一括払いのデメリット
一括払い=メリットと思われがちですが、デメリットも少なからずありますのでご紹介します。
どちらが得かをしっかり見極めましょう。
・住宅ローン控除が受けられない
確定申告や年末調整などでよく見る「住宅ローン控除」。一括払いの場合これが受けられません。
ただし、住宅ローン控除が利用できたとしても、基本的には現金一括払いの方がお得です。
住宅ローン控除は最大でも年間40万円×10年なので、一括購入の方が安くなるのです。
・税務署から調査が入る可能性がある
大きな買い物をしたときにありがちなのが税務調査。年収が高くない人や無職の人が急に家を一括で購入した場合、所得税の申告漏れを疑われる場合があります。
また、贈与税の漏れも疑われますので、疑われないような行動と証拠を示すようにしなければなりませんし、手間となります。
・一時的に貯金がなくなる
一括で家を購入する場合、一時的に貯金が減るということです。 将来的に見るとお得なのですが、貯金を全額切り崩しての購入は、万が一の時に対応できなくなってしまいますので、予算と貯金のバランスをしっかりと見ましょう。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
新築を中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター