間取りでよくある失敗例|家づくりを失敗しないために知っておこう
新築で家を建てる際、住み始めてから「家づくりに失敗した…」と感じることがないようにしたいですよね。特に間取りは家が完成してから変更することが難しいため、できるだけ失敗のないように入念に計画したいものです。家づくりでの失敗を避けるために、間取りでよくある失敗例をご紹介します。
◼ 間取りでよくある失敗
間取りは家の中の印象や実用性などさまざまなことに関わってきます。間取りは家が完成したあとでは簡単に変更できないため、できるだけ入念に計画したいですよね。そこでまずはよくある失敗例を知っておきましょう。
・キッチン
キッチンは毎日料理をする場所なので、デザイン性はもちろん動線や使い勝手を優先して間取りを決めたいものです。オープンキッチンやアイランドキッチンなど、開放感のあるキッチンが人気ですが、仕切りが少なすぎると調理中の熱や臭いがリビングまで広がってしまったり、冷暖房の効率が悪くなったりすることがあります。これらが気になる場合は、仕切りを採用したり換気扇を活用したりすることで対策できます。
またデザイン性に注目するあまり、使い勝手が悪かったという例は他にもあります。例えばおしゃれな空間にしたくて間接照明やLEDライトを採用したものの、手元が見にくくて作業効率が悪くなったという失敗例。すっきりしたデザインの収納や見せる収納を選んだが、手が届きにくかったりほこりが溜まってしまったりという悩みにつながることも。照明は機能性も考えつつ役割を分けて設置すると良いかもしれません。収納はよく使うものは手が届きやすいところに置き、見せる収納は管理できる程度にとどめておくと良いでしょう。
・お風呂
自分がお風呂に入っているときはそこまで気にならないかもしれませんが、人が使っていると案外シャワーの音などが家の中に漏れているものです。そのため寝室や子供部屋の横にお風呂を配置すると、夜遅くにお風呂を使いづらくなってしまうことも。またお風呂を2階に配置すると、外遊びや部活から帰ってきた子供が汚れたままお風呂までの動線を通ることになりますよね。そうすると通った廊下や階段が汚れてしまうため、遊び盛りのお子様がいる家では玄関から近いところに配置した方が良いかもしれません。
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・洗面所
洗面所はお風呂と隣接させて脱衣所としても使用することがほとんどだと思います。リビングと洗面所がつながった動線にしてしまうと、お風呂上がりに自分の部屋に行くまでにリビングを必ず通らなければなりません。年頃のお子様がいる場合や二世帯での同居をしている場合などは注意が必要です。
また洗面所に設置する洗面台は、朝の身支度の時間に混雑してしまうとストレスですよね。身支度の時間がずれているのであれば問題ありませんが、混雑する時間が同じであったり家族の人数が多かったりする場合は洗面台の幅を広くしておくことをおすすめします。
・トイレ
トイレは家の中のどこに配置するかによって後悔する例があるようです。例えば玄関近くや玄関を開けたら見える廊下に配置すると、来客時や外の視線が気になって使いにくいということがあります。また他の間取りを優先するあまり、リビングから入るしかない位置に配置したりリビングから見える場所に配置したりすると、家族といえども落ち着いて使えなくなってしまいます。トイレの配置を決める際には、外からの視線や家族の目も気にすると良いかもしれません。
間取りを考える際に水回りはまとめた方が良いのでは…と思うこともあるかもしれませんが、まとめることを優先してしまったがゆえに家の奥にトイレが配置されてしまうことも。そうすると帰宅時にトイレにたどり着くまでの動線が長く不便に感じてしまいます。お子様がいる場合はなおさら不便になるため注意が必要です。
・リビング
家族が揃ってくつろいだり、それぞれが好きなことをする場所であるリビング。リビング階段や吹き抜けを採用する場合には注意点があります。リビング階段は冷暖房の効率が悪くなってしまう可能性があり、吹き抜けを採用したことで2階のスぺースが狭くなってしまい後悔することがあります。憧れだけではなく、実用性もしっかり考慮するようにしましょう。
間取りを決める際に日当たりを考慮することも多いと思いますが、南側にリビングを配置すると日中は日当たりが良すぎて暑くなりすぎたという失敗例もあります。リビングを南側に配置する際は日差しが強すぎる場合に緩和できるような対策を考えておくようにしましょう。またリビングの広さと家具の大きさのバランスにも注意が必要です。家具を置いてみたら予想よりも大きくて部屋が狭くなってしまった…といったことにならないようにしましょう。
・寝室
寝室と水回りを隣接させると音が気になってしまう可能性があることはお風呂の失敗例でご紹介しましたが、他にも考えられる失敗例があります。寝室にはベッドだけ置ければ良いという人もいれば、ある程度の広さはほしいという人もいることでしょう。間取りを考えている段階と、実際に家具を置いたときの感じ方は異なる場合が多いため、ベッドを置くと案外狭くなってしまった…といったことも。ベッドの周りを歩いて移動するときに圧迫感を感じない程度の広さは確保した方が良いでしょう。また広さはもちろんですが、収納スぺースも考慮する必要があります。普段使っている布団や来客用の布団、寝室でよく使うものを考えた上で、余裕を持って収納できるようなスぺースを確保するようにしましょう。
・子供部屋
子供がいれば子供部屋を作るのが当然だと思うかもしれませんが、リビングで勉強して寝室で寝ているという場合には子供部屋が必要ないことも。子供部屋を作らないという選択は勇気がいるかもしれませんが、実際に使うのかどうか、どの用途で使うのか、などを具体的に想像しながら広さや置く家具を選ぶようにしましょう。また一つの子供部屋を将来的に区切れるような間取りがよくありますが、壁一枚で仕切るような場合、お互いの生活音が気になることもあるようです。部屋の境目にクローゼットや本棚を配置することで生活空間に隙間を作るなど配慮することも必要です。
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・階段
一日のうち一度も階段を上り下りしないという日はほとんどないはずなので、デザイン性や配置する場所はもちろんのこと、できるだけ安全性の高い階段にしたいものです。特に小さなお子様や高齢の方がいる場合には、転落の危険性がないように配慮しましょう。傾斜のきつい直線の階段だと、転落したときにそのまま一番下まで落ちてしまいますよね。踊場のある形状にしたり、手すりを設置したりと安全性を最優先に考えるようにしましょう。
・玄関
玄関は家族やお客様が出入りする場所ですが、靴やコートなど外で使うものを収納するスぺースも必ずありますよね。大きなシューズクローゼットを作ったものの、靴の臭いや湿気がこもってしまったという失敗例も。水回りには換気口があるのが一般的ですが、玄関収納にも換気口を作ると通気性が良くなり快適に使用できることでしょう。また玄関ドアに窓を付けないと玄関が暗い印象になってしまうため、玄関ドアに窓を付けたり光の入る角度を考えて設計したりすると対策できます。
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◼ まとめ
マイホームは一生に一度の大きなお買い物ですが、住み始めてから後悔するようなことは避けたいですよね。そこで間取りでよくある失敗例をご紹介してきました。毎日使う水回り、家族がくつろぐリビング、それぞれの時間を過ごす寝室や子供部屋など、失敗例を参考にしながら実際に使用するときのことを考えて入念に計画するようにしましょう。Fun’s life homeでは、茨城県と千葉県で新築住宅の設計を行っています。間取りで気になる点や相談がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
新築を中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター