30~40坪で横長・縦長の平屋のメリットとおすすめプラン・間取り|鹿嶋市周辺の新築平屋実例
平屋の間取り・形は、シンプルな四角形やL型、コの字、ロの字型などさまざまなパターンがありますよね。
今回は、平屋の中でも東西、南北に細長く建物を配置する「横長・縦長」の平屋のメリットを紹介します。細長い形の平屋におすすめの間取り、東西型、南北型それぞれ北玄関・南玄関など玄関の向きや面する道路に対応した間取りの工夫についても解説します。
細長い土地で平屋を上手に建てたい方や、シンプルな生活動線の平屋の間取りを知りたい方は参考にしてくださいね。
目次
■横長・縦長の平屋のメリット
■横長・縦長の平屋の間取りで陥りやすい失敗と解決策
■北玄関・南玄関の縦長・横長の平屋の間取り・おすすめプラン
■30~40坪の横長・縦長の平屋の建築実例
■まとめ|細長い平屋は建物の形と周辺環境を活かした間取りで快適になる
■横長・縦長の平屋のメリット
まずは、横長・縦長の細長い形の平屋のメリットについて解説します。
・シンプルな動線がつくれる
細長い形の家の間取りは、大まかに左右または上下に2分割して部屋を配置します。東西に長い家の場合は、北側に水回り、南側にLDKを配置するのが一般的です。
細長さを活かして、
浴室 – 洗面脱衣所 – ランドリールーム – ウォークスルークローゼット – 玄関
など生活動線を一直線に揃えた間取りも実現しやすくなります。
直線は最も短くストレスのない動線で、バリアフリーに配慮した家づくりにも欠かせません。部屋同士を引き戸で仕切れば、さらにシンプルで快適な動線がつくれます。
・細長さを活かして家を広く見せられる
ワンフロアLDKを中心とした細長い間取りは、シンプルかつ縦、横の広がりを感じやすいため、室内全体が広く見えます。
細長いことを活かして家を抜けるような長い廊下をつくれば、奥行き感を演出でき、面積以上に長さ、広さを感じられるでしょう。
・適度な距離感を保てる家になる
玄関を中央に配置して、左右や上下でゾーニングする横長・縦長の家は、無駄なく適度な距離感のある間取りをつくれます。
玄関を中心に生活スペースを分ける方法は、平屋の二世帯住宅にもおすすめの間取りです。
また、玄関を中心に片方はLDKやサニタリーなどの共有ゾーン、もう片方は寝室や子ども部屋などのプライベートゾーンに分ける間取り方法もあります。
■横長・縦長の平屋の間取りで陥りやすい失敗と解決策
次に、横長、縦長の平屋で陥りやすい間取りの失敗例を解決策も合わせて紹介します。
・採光不足→天窓やハイサイドライトを使う
横長・縦長の平屋は、土地や道路の向き、周囲の環境や隣家との距離などの関係で、日当たりが不足するケースがあります。採光が足りない場合は、天窓やハイサイドライトを取り入れることによって明るさを確保できます。また、屋根裏をつくらず吹き抜けの勾配天井とすれば、高い位置に窓を配置できるので光の届きにくい家の中心部にも採光が取れます。
・移動が長い→玄関・廊下を真ん中に配置する
細長いことで家の端から端までの移動距離が長くなってしまうという失敗です。
失敗を防ぐためには、玄関・廊下をなるべく家の中心に配置して各部屋への移動を楽にする方法があります。また、玄関からの家族それぞれの生活動線をシミュレーションして各部屋の間取りを決めましょう。
・LDの動線が悪い→家具の配置もシミュレーションして間取りを決める
細長い家は、リビングダイニングも細長い形になるケースが多くなります。そのため、ソファやテーブルのサイズを間違えると通り抜けしづらくなってしまいます。
リビングダイニングで移動に支障が出ないように、配置する家具のサイズや位置もしっかりとシミュレーションして間取りを決めましょう。
■北玄関・南玄関の縦長・横長の平屋の間取り・おすすめプラン
ここでは分かりやすく、横長の平屋を東西方向に長い家、縦長の平屋を南北方向に長い家と仮定して、間取りのポイントを解説します。実際に建つ家の向きは土地によってそれぞれ異なりますが、大まかな方角と玄関の向きごとの間取りのコツとして参考にしてください。
・北玄関・横長(東西に長い)の場合
東西に長い平屋で北玄関の場合は、南側にLDKを広く取れるのがメリットです。リビングからデッキや庭へとつながりを持たせて、明るく風通しも良いLDKをつくれます。LDK以外にも、日当たりを良くしたいランドリールームやサンルームを近くに配置するのもおすすめです。
南側にリビングダイニングの大きな窓が連続する場合は、窓の断熱性能を高めて、夏場に日射が入りすぎて暑くなるのを防ぎます。窓の外側にシェード、ブラインド、すだれなどを設置しても良いでしょう。
・北玄関・縦長(南北に長い)の場合
北玄関で南北に長い平屋の場合も、リビングを南側に配置する間取りが一般的です。ダイニングキッチンをリビングの北側に配置する場合は、キッチンを対面式にし、キッチンを中心に水回りや廊下を回遊できる間取りが実現しやすくなります。
ダイニングキッチンをリビングの西側または東側に配置する場合は、LDKが正方形に近くなります。この場合は、ダイニングテーブルと並列したⅡ型キッチンや、対面キッチンとダイニングテーブルを一体化したカウンターなど、スペースを効率良く使ったDKの間取りがポイントになります。
また、北側に玄関、水回りがまとまるため、玄関から洗面所への帰宅→手洗い動線のある間取りや、玄関からパントリー、キッチンへ効率的に移動できる間取りにすれば、家事動線の良い家になります。
南北に長い建物の場合、西日が多く当たるので、西向きに配置する部屋は、日中~夕方に使用しない部屋(主寝室など)がおすすめです。ただし、西側に隣家がある場合はこの限りではありませんので、周辺の状況によって決定しましょう。
・南玄関・横長(東西に長い)の場合
25~30坪程度の平屋の場合、東西に長く南玄関にする場合は玄関を中心から少しずらして、長く残った方角にLDKを配置する間取りが一般的です。35坪以上であれば、玄関を中心に配置してもLDKに十分なスペースの確保がしやすくなるので、動線とお部屋の快適性を比較的容易に両立できます。
・南玄関・縦長(南北に長い)の場合
南北に長く南玄関の平屋は、玄関を端に配置し、玄関ホールや廊下を通じてすぐにリビングがある間取りが多くなります。玄関からすぐはLDKなどの共有ゾーン、奥側は個室やサニタリーなどのプライベートと、区分けがシンプルで機能的な間取りになります。LDKと個室の間に、浴室や洗面脱衣所、ランドリールーム、ウォークインクローゼットなどを配置することで、効率の良い家事動線や外出、帰宅動線が実現できます。
■30~40坪の横長・縦長の平屋の建築実例
・自然素材で家族みんなが笑顔で快適に生活できる平屋の家(46.69坪)
茨城県神栖市の平屋の実例です。日当たりの良い方角に広くLDKを取って、バリアフリーで快適に過ごしやすい空間をつくりました。ご夫婦+お子様1人+お母様の2世帯住宅でもあります。リビングとダイニングキッチンは、必要に応じてスライドドアで仕切ることができ、各世帯のプライベートを確保できます。
写真の小屋裏収納は、収納とともに窓から光を家の中に取り込む役割も果たしています。
造作収納棚もたくさんつくりました。ご家族のそれぞれの暮らしやすさを考えた間取りになっています。
・長い廊下に陽当たりの良い空間。のびのび暮らせる平屋(37.08坪)
玄関を中心に、細長い建物の形を活かして長い廊下をつくったN様邸。廊下を通じて各部屋にアクセスするシンプルな動線と、家の端から端まで見通せる広がりを感じる間取りが特徴です。
片面を採光窓にした明るい玄関や、洗濯から室内干しまでを1ヶ所で行えるランドリールーム、土間収納を兼ねたパントリーなど、暮らしやすさの工夫もたくさん盛り込まれています。
・開放感と動線、それぞれのプライベートにも配慮した和モダンの平屋
最後に、ファンズライフホームの平屋モデルハウスを実例として紹介します。玄関を端に配置して広いLDKを実現した横長の平屋です。
下の写真はキッチンから玄関方面を見た状態です。明るいリビング・和室と、右側の個室ゾーンがバランスよく区分けされ、それぞれの部屋への動線も良い間取りです。
下は個室の中の写真です。2つの部屋が内部でつながっています。手洗い場も設置しています。介護の見守りなどにも適したアイデアです。個室は北向きですが、勾配天井+ハイサイドライトを設置することで採光を確保しています。
リビングから屋外へつながるデッキスペースは、アウトドアなリビングとして活躍し、家族の団らんや友人とのイベントにもぴったりです。
■まとめ|細長い平屋は建物の形と周辺環境を活かした間取りで快適になる
今回は、横長、縦長の平屋の間取りのポイントについて解説しました。細長い形であることを活かして間取りや動線を考えることで、暮らしやすい平屋をつくれます。今回紹介した間取りのコツや失敗を防ぐポイントを参考にして、土地や周辺環境を活かした快適な平屋を実現してくださいね。
ファンズライフホームは創業100年以上の経験をもとに、お客様にピッタリなプランをご提案します。千葉県・茨城県の住まいづくりは、ぜひお気軽にご相談ください。
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ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
新築を中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター