茨城での家づくり|平屋を建てるメリットとデメリット
マイホームを検討しているときに、平屋が候補にあがったという人もいるかもしれません。昔ながらの日本家屋のイメージが強い平屋ですが、さまざまなメリットから現在でも人気のある建築様式です。平屋を建てる際のメリットとデメリット、茨城県の住環境についてご紹介します。
◼ 平屋とは
建物を階数によって区分する際に、1階建ての建物のことを平屋といいます。1層の床や天井、屋根、壁などで構成されていることから、建物として単純な構造になっています。昔ながらの日本家屋に多いイメージがあるかもしれませんが、さまざまなメリットがあることから現在でも人気のある建築方法です。
◼ 平屋のメリット
平屋は20代~60代と幅広い年齢層に人気の家ですが、その理由とは何なのでしょうか。平屋のメリットをご紹介します。
・構造が安定する
建物は重心が低いほど構造が安定することから、地震の影響を受けにくいと言われています。日本は地震が起こることの多い国の一つであるため、家を建てる際には耐震対策が必須項目となります。家で過ごしているときに地震が起こったことを想定すると、耐震性の高い建物の方が安心ですよね。耐震性は建物の重量とも関係があり、重ければ重いほど地震による影響を受けやすくなります。平屋は2階建てや3階建てと比べて重量が軽いことから、地震に強い家だといえます。同じ理由から台風による風の影響も受けにくいため、家の中で安心して過ごすことができます。
・間取りの計画を立てやすい
平屋は階段がないため垂直方向の移動がありません。2階建てや3階建ての家を建てるときと比べて、間取りの計画を立てやすいことも平屋のメリット。家そのものは立体であるにもかかわらず家を建てるときの設計図は平面であることから、実際に建ったときの想像をしにくいこともあるかもしれません。ワンフロアで間取りを簡潔させられる平屋は、平面的な設計図であっても実際の暮らしを想像しやすく、希望する間取りを実現しやすいといえます。
・階段がない
平屋は1階建ての家なので、家の中に階段がありません。上ったり下りたりという行為をしなくて良いため、階段がないことは安全性にもつながります。小さなお子様や高齢の方、ペットがいる場合はもちろん、今は階段の上り下りに問題がなかったとしても将来的なことを考えたときに転倒や転落といったリスクを回避することができるのは大きなメリットだといえます。また階段がないだけではなく、平屋ではバリアフリーを採用しやすいこともメリットの一つ。
・家事や生活の動線
階段がないことによるメリットとして、掃除や洗濯といった家事がしやすいことがあげられます。階段の上り下りがないため、掃除機や洗濯物を持って移動する際の動線が楽になります。例えば一階にある洗濯機から洗濯物を持って二階に上がって干し、畳んだ洗濯物を一階に収納する……、毎日繰り返す作業としては無駄があるように感じられます。2階建てや3階建ての家でも家事の動線を考えた家づくりをすることはできますが、平屋であれば動線を考えることなく家づくりをしたとしてもスムーズに済ませられるのは大きなメリットだといえるでしょう。
・スぺースの有効活用
2階建てや3階建ての家は階層によって床面積を増やすことができますが、階段やホールを作るためのスペース、また2階や3階を移動する際の廊下が必要になります。平屋は階段を作る必要がないため、その分のスペースを有効活用することができます。スぺースを有効に活用できるだけではなくコストダウンにもつながります。
・メンテナンスコストの削減
家は建てるときにも莫大な費用がかかりますが、完成したらゴールというわけではありません。家を長持ちさせるためには、普段のお掃除やメンテナンスを行うことが大切です。平屋は2階建てや3階建てよりも普段の掃除がしやすく、業者にメンテナンスを依頼する際にも費用を抑えることができます。家の中の高い部分や外壁、屋根の塗装において、足場の組立や解体を行わなくて済むことがその理由の一つです。ローンがある場合はローンの返済を行う必要がありますが、定期的なメンテナンス費用も想定した上で積立を行うようにしましょう。
・家族の気配を感じられる
2階建てや3階建ての家では、違う階で過ごしている家族とのコミュニケーションを取りづらくなってしまいます。しかし平屋は家の1階部分に全ての部屋があるため、必然的に家族で顔を合わせる機会が多くなります。誰がどこで過ごしていても、家族の気配を感じることができます。お子様が小さいうちは遊んでいる様子が目に入りやすく安心であり、お子様が大きくなって部屋で過ごす時間が増えるようになるとリビングに家族が集まりやすくなります。同じ家の中であっても過ごしている階層が異なる場合と比べて、家族の気配を感じやすいことは平屋のメリットだといえます。
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◼ 平屋のデメリット
さまざまなメリットがある平屋ですが、建てる前にはデメリットも知っておく必要があります。
・ある程度の敷地が必要
平屋は1階部分のみに全ての部屋や水回りを集約させなければなりません。そのため同じ床面積の家を建てようと思うと、2階建てや3階建ての家と比べて広い敷地が必要ということになります。地方などで土地が余っていたり安い価格で購入できたりするような場合は、ゆったりとした平屋を建てることもできますが、土地代の高い都心部などでは難しいこともあります。部屋数や床面積、間取りなどに希望がある場合は、平屋以外の選択肢も考慮してみると良いかもしれません。
・日が当たらない箇所が生まれる
間取りの計画を立てやすい点を平屋のメリットとしてあげましたが、間取りの計画を立てる際には日当たりに注意する必要があります。なぜなら床面積を広げれば広げるほど、家の中央にあたる部屋には日が当たらなくなってしまうこともあるためです。快適に過ごすために広々とした空間を設けたとしても、日当たりが悪ければ快適な生活とはいえませんよね。そのため間取りの計画を立てる段階から日当たりには十分注意することをおすすめします。例えば中庭を作ったり天窓を設置したりといった対策が考えられますが、費用が高くなってしまうためバランスを考えて採用を検討してみてください。
・プライバシーの確保
平屋のメリットとして家族の気配を感じられることをご紹介しました。しかし逆に言うと家の中でのプライバシーを確保するのが難しいことがデメリットに感じられることも。平屋は一階建ての家のことをいいますが、同じ階に家族がいながらもそれぞれがプライベートな空間で過ごせるとより良いですよね。プライバシーを確保するために部屋同士をしっかり区切ったり、共有スペースにパーテーションを使用したりと工夫してみましょう。
・防犯面で注意
2~3階部分のない平屋は、防犯面で不安を感じられることもあるかもしれません。特にリビングに大きな窓がある作りの平屋では、外から家の中が見えてしまったり、光が漏れて生活サイクルが分かってしまったりすることも。窓の強度を高める、防犯フィルムを貼る、センサーライトを設置するなど具体的な対策を考えておくようにしましょう。
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◼ 茨城の住環境
茨城県は北関東に位置する県であり、県庁所在地は水戸市です。福島県・栃木県・埼玉県・千葉県に隣接しており、県内は県北・県央・県西・県南・鹿行の5つの地域に分類されます。県北エリアは日立市を中心とする沿岸部と山間部に分けられ、文化的に優れていながら農業が盛んなエリアでもあります。県央エリアは水戸市を中心とする、交通網が充実しているエリア。県南エリアはつくば市を中心としており、学研都市であることや都心部へのアクセスが良いことが特徴としてあげられます。県西エリアは広大な平野部に企業立地が進んでいますが、近代工業だけではなく伝統工芸も根付いている地域。鹿行エリアは太平洋と霞ヶ浦に隣接する水資源豊かな地域となっています。
都道府県魅力度ランキングのイメージが強いかもしれませんが、茨城県は家を建てる場所としての魅力がたくさん詰まっています。茨城県は可住地面積が全国4位であり、住みやすい地形の割合が高いのが特徴。家の中での生活はもちろん、お庭でガーデニングをしたり、休日にバーベキューをしたりと、家での過ごし方の幅が広がります。また都心部へのアクセスが良いのも茨城県の特徴の一つであり、つくば市からは秋葉原駅までつくばエクスプレスで45分で行くことができます。平日は都心部に通勤しながら、休日は自然豊かな環境でアウトドアを楽しみたいといった人におすすめです。東京で働いているからといって、必ずしも都心部に住まなければならないわけではないため、茨城県も選択肢に入れることができます。温暖な気候や自然豊かな風土であることから、子供をのびのび育てたい人にはもってこいの県です。
◼ まとめ
平屋の家を建てようと検討している人は、平屋のメリットやデメリットを知っておきたいと思うことでしょう。そこで今回は平屋のメリットとデメリット、茨城県の住環境についてご紹介してきました。平屋は2階建てや3階建ての家と比べて、広い土地が必要になります。茨城県は可住地面積において全国4位を誇っているため、ゆったりした平屋を建てることも可能です。それでいて都心部へのアクセスが良いエリアもあるため、東京で働きながら休日は自然豊かな茨城県での生活を楽しむといったこともできます。子供をのびのび育てたい人にぴったりの地域なので、平屋の家を検討している人にはおすすめです。
Fun’s life homeは、茨城県と千葉県を拠点として、地域に密着した家づくりをお届けている会社です。家族のライフスタイルや将来のリフォームコストなどを事前に考慮した上で、家づくりの設計を行っています。家族が生活する場所としてはもちろん、家族がわくわくしながら充実したお家時間を楽しめるような空間を作ることにこだわりを持っております。茨城県と千葉県でマイホームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
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ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
新築を中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター